セスブック 初期SESSION 第2巻(後編):魂の進化と「価値の成就」、多次元的な自己を生きるための実践

※ 当サイトはアフェリエイト広告を利用しています。

 「私は一体、何のために生まれてきたのだろう?」

 人生の岐路に立つとき、あるいは深い静寂の中で、私たちはこの根源的な問いに突き当たります。

 前編・中編を通して、私たちはこの世界が「迷彩(カムフラージュ)」であり、宇宙には「5つの内なる法則」が流れていることを知りました。

 しかし、知識を得るだけでは、魂の渇きは癒えません。
 大切なのは、その壮大な宇宙論の中で「今のあなた」がどのような位置を占め、どのように輝こうとしているのかを知ることです。

 今回解説する『セスブック 初期SESSION 第2巻』の締めくくり(Session 60-85付近)で、セスは私たちのアイデンティティを根底から覆す、驚くべき「自己の構造」を探っていきます。

 あなたは、あなたが思っているよりも遥かに広大で、協力的な宇宙の一部です。

本記事のラジオ形式の音声版をご用意いたしました。
文章を読む時間がない時や、リラックスしながら内容を深く味わいたい時などにご活用いただければ幸いです。

目次

1. 私たちの魂(エンティティ)は、多次元的な経験を通じて「価値の成就」を目指す進化の旅人である [Session 50, 61]

 セスの思想において、私たちは単一の肉体に閉じ込められ、死と共に消え去るような孤立した存在ではありません。
 私たちは、「エンティティ(Entity/魂の本体)」という、より大きな意識の集合体から投射された、一つの「断片(フラグメント)」、あるいは特定の目的を持ってこの次元にフォーカスした「人格」です。

 この「断片」という言葉は、私たちが不完全であるとか、本体の一部に過ぎないという意味ではありません。
 むしろ、エンティティという広大で流動的なエネルギーの源泉が、この物理的迷彩という困難で魅力的なフィールドをより深く探求するために送り出した、「高度な専門性を持つ自己」であると捉えるべきです。

 私たちの究極の目的は、宇宙を貫く基本法則である「価値の成就(Value Fulfillment)」を果たすことにあります。
 これは、単に社会的な成功を収めたり、長い年月を生き抜いたりするといった「量的」な達成を指す言葉ではありません。
 あなたという存在にしか出せない「独自の周波数(質的な可能性)」を、物理的迷彩という制約のある舞台を使い、どれだけ鮮やかに表現しきれるか。
 そして、その経験を通じて宇宙全体の豊かさに新たな質感と価値を付け加えられるか。


 これこそが、私たちがこの次元に存在する真の理由なのです。

 この多次元的な自己の構造を深く理解したとき、死への恐怖という迷彩は剥がれ落ち、日々の苦悩やあらゆる経験が、魂の進化と拡大のための「輝かしい素材」へと劇的な変容を遂げることになります。

2. 自己の多次元的構造:エンティティと断片(人格) [Session 61, 71]

 私たちは自分を「一生に一度きりの独立した人格」だと思い込んでいますが、セスはそれを「エゴという迷彩による錯覚」だと説きます。
 私たちの「自分」という感覚は、実は巨大な氷山の一角に過ぎず、水面下には想像を絶する広大な意識のネットワークが広がっているのです。

転生は「順番」ではなく「同時進行」している? [Session 61]

 一般的な転生の概念では、過去生が終わってから来世が始まると考えがちですが、中編で学んだ「広々とした現在又はレコードの比喩」という視点で見ると、その常識は覆ります。
 エンティティ(魂の本体)は、線形的な時間の制約を受けないため、複数の時代、複数の環境に、同時に自らの断片(人格)を投影しています。

  • 多次元的な学習の同時性:
     あなたが今この21世紀でテクノロジーや複雑な現代社会の人間関係を学んでいるのと「完全に同じ瞬間」に、別の時代のあなた(断片)は、全く異なる文化、未開の自然、あるいは極限の困難の中で、異なるテーマを情熱的に探求しています。
     これらは、遠い過去に「かつてあった自分」の記憶ではなく、今まさに別の座標で活動し、成長し続けている「別の自分」なのです。
     エンティティは、これらの対照的な環境に複数の自己を配置することで、宇宙の質的な豊かさを多角的に、かつ驚異的なスピードで吸収しています。
  • エネルギーの動的な共有:
     これらの人格たちは、広々とした現在という一つの大海の中で、互いに絶え間ない影響を与え合っています。

     例えば、現在のあなたが深い絶望の中で「それでも自分を信じる」という勇気ある決断を下したとき、その強力なポジティブ・エネルギーは時空の壁を透過し、別の時代で同じように苦境に立たされている「別のあなた」へと、無意識の直感やふとした励ましとして届けられ、彼を土壇場で支える救いの力となります。

     あなたが理由もなく感じる「特定の分野への異能」や、練習せずとも備わっている才能、あるいは初めて訪れた見知らぬ土地での強烈な「既視感(デジャブ)」は、こうした同時進行する自己たちの経験や磨き上げたスキルが、あなたの意識へと豊かに流れ込んできた結果なのです。
     この動的な交流は、個々の断片の限界を補い、全人格のネットワークを一瞬ごとに書き換える「宇宙的な相互援助システム」として機能しています。

細胞一つ一つが持つ意識と、全体性(ゲシュタルト)の協力関係 [Session 62, 63]

 セスは、宇宙を貫く「協力の法則」は、天体のようなマクロな世界だけでなく、私たちの肉体を構成する極微のミクロな世界にも完璧に働いていると語ります。
 私たちの指先の一つ、細胞の一つ一つ、そしてそれらを構成する原子、分子のすべてには、独自の質的な意識が宿っています。

  • 意識たちによる「生命の共同創造」
     これらの膨大な数の意識たちは、あなたという「ゲシュタルト(全体性)」としてのアイデンティティをこの物理世界で表現するために、自発的に一つの目的を共有し、絶え間なく迷彩(肉体)を構築し続けています。
     彼らは単なる機械的な部品ではなく、あなたという生命のドラマに喜んで参加している「意識の共同体」です。
  • 愛に支えられた存在:
     もし、これらの微細な意識たちが協力を一瞬でもやめてしまえば、私たちの肉体という迷彩は維持できず、一瞬でエネルギーの霧へと霧散してしまうでしょう。
     言い換えれば、あなたが「自分は孤独だ」と感じている時でさえ、あなたの内側では数兆もの意識たちが、あなたの命を支えるために一分の狂いもなく協力し、愛を送り続けているのです。
     あなたは存在しているだけで、壮大な「協力の奇跡」そのものなのです。

心理学における「無意識」の正体 [Session 71]

 ユング心理学などで語られる「無意識」は、セスに言わせれば、単なる抑圧された記憶や本能の貯蔵庫ではありません。
 それは、「物理的な迷彩(エゴ)に遮られていない、多次元的な自己の広大なネットワークへと繋がる通信路」です。

 私たちが「乖離(ディソシエーション)」や「心理的時間」のワークを通じてエゴの防壁を緩め、無意識の奥底へと降りていくとき、そこは暗闇ではなく、エンティティという「本体」が持つ全方向的な知恵と繋がる場所になります。
 そこでは、時間や空間の制約を受けない「答え」が、象徴的なイメージや深い直感として常にあなたを待っています。
 無意識とは、あなたが自分自身の「宇宙的な実家」へと帰還するための玄関口なのです。

3. 死の再定義とエネルギーの永続性 [Session 47, 85]

 『初期SESSION 第2巻』の後半では、死という私たちが最も恐れる現象についても、驚くほど軽やかでポジティブな洞察が与えられています。

死は「迷彩」の脱ぎ捨てであり、境界線の変化に過ぎない [Session 47,51]

 セスは、死を「存在の終わり」や「光の消滅」とは決して見なしません。
 それは、意識が特定の三次元的な「迷彩(肉体や物理的環境)」に対して維持していた焦点を、別の周波数へと移すプロセスに過ぎません。
 例えるなら、重い冬服を脱ぎ捨てて軽やかな夏服に着替えるようなものであり、知覚の境界線が一時的に変化するだけのことなのです。

  • エネルギーの持続性:アイデンティティの不滅
     宇宙の法則「持続性(Durability)」により、あなたが今世で培ったアイデンティティや知恵、そして愛した記憶といったエネルギー的なパターンが消滅することはありません。
     物理的な迷彩としての形が失われても、その核心にある「あなた」という意識の署名は、広々とした現在の中で永遠に存続し、エンティティという全体性の一部として輝き続けます。
     私たちが獲得した「経験の価値」は、宇宙における最も破壊不可能な通貨であり、それは肉体の死後も失われることなく、次のステージへと持ち越されるのです。
  • 新しいフィールドへの移行:夢の延長としての死後
     肉体という重力から解放された意識は、迷彩の制約がない「内なる宇宙」において、より流動的で自由な形をとります。
     セスによれば、この死後の状態は、私たちが毎夜体験している「夢の状態」に極めて似ているといいます。
     夢の中で場所や時間を自在に飛び越え、思考が即座に周囲のリアリティを形成するように、死後のフィールドにおいても、あなたの「意図」と「想像力」こそが世界を構築する唯一の力となるのです。
     そこでは、物理世界では不可能だった「価値の成就」の続きが、より純粋な形で進められていきます。

地球外知性との接触と予言 [Session 85]

 Session 85において、セスは人類が自らを「孤独な種」であるという迷信から解放される未来の展望について触れています。
 これは人類全体の意識の密度が高まった結果として訪れる、必然的なパラダイムシフトです。

  • 物理的なロケットを超えて:意識による接触
     セスは、人類がいずれ物理的な手段(金属のロケットなど)に頼るのではなく、「意識のテレパシー的な拡大」を通じて、地球外の知性や他の次元の存在と接触するようになると予言しています。
     物理的な移動という迷彩に固執しているうちは、宇宙は果てしなく遠く感じられますが、「内なる感覚」を公的に認め、活用する時代になれば、距離はもはや隔たりではなくなります。
  • 宇宙コミュニティへの参加
     私たちが「肉体という迷彩」への排他的な執着を弱めるにつれ、これまで見えていなかった「隣人たち」の存在が明らかになります。
     この接触は、人類が「自分たちは宇宙の孤児である」という恐怖を手放し、より広大な意識のゲシュタルト(全体性)の一部であることを自覚する、魂の成人式のようなプロセスです。
     私たちは決して一人ではありません。
     宇宙そのものが、無数の意識の協力によって編み上げられた、一つの巨大な「生きた対話」なのです。

4. 実践ワーク:日常の中に多次元性を統合する [Session 45, 75]

 セスの教えは単なる知的な満足のためのものではなく、実践を通じて自らのリアリティを変容させるためのものです。
 ジェーン・ロバーツと夫のロバート・バッツが実際に繰り返し行っていたワークを参考に、私たちが日常生活の中で多次元的な自己を呼び覚ますための具体的な手法を深掘りします。

心理的時間(Psy-Time)の応用と「内なる解答」の受け取り方 [Session 45]

 前編で紹介した「心理的時間」のトレーニングは、単なるリラクゼーションの域を超え、エンティティ(本体)との積極的な対話の場となります。
 セスは、私たちが迷彩世界で抱える問題の解決策は、常に「内なる自己」が既に持っていると説いています。

  1. 問いを投げる(能動的な意図):
     ワークに入る数分前、解決したい悩みや理解したい概念を、一つの明確な問いとして心に浮かべます。
     この時「どうすればいいか教えて」というよりも、「その本質を理解させて」と願う方が、より深い情報が得られやすくなります。
  2. 迷彩の期待を完全に手放す(静寂の保持):
      ここが最も重要なステップです。
     エゴは「言葉」や「特定の結末」での回答を期待しますが、内なる自己からの返答は、最初は「質感」や「感覚」として届きます。
     答えを急かさず、ただ静かな闇のような「広々とした現在」の中に意識を浮かべてください。
  3. 質的な感覚を受容する(翻訳のプロセス):
     ワークを終えて日常に戻ったとき、以前よりも心が軽くなっていたり、特定の対象に対して新しい見方ができるようになったりすることに気づくはずです。
     あるいは、数日後に「不意に湧き上がるアイデア」や「ふと目にした言葉」として、内なる知恵があなたの迷彩言語へと翻訳されます。

夢のフィールドを活用する「意識の橋」の架け方 [Session 75]

 セスは夢を「エゴという検閲が最も弱まり、内なる感覚が自由に活動できる神聖な実験場」であると位置づけました。
 夢の中での体験は、物理的な迷彩を通さない「直接的なリアリティ」なのです。

  • 夢の再定義と「夜の活動」への信頼:
      夢は決して支離滅裂な映像の断片ではありません。
     それは、あなたが肉体の眠っている間に別の次元で実際に行っている「活動」や「学習」の記録です。
     夢の中であなたはテレポートし、別の自己と会い、エネルギー的な癒やしを行っています。
     この「夜の自分」を信頼することから実践が始まります。
  • 寝る前のプログラミング(意図の宣言):
     意識が覚醒状態から睡眠状態へと移行する境界線で、「今夜、私は別の自己から知恵を受け取り、それを目覚めた後も覚えている」と自分自身に強く、かつ穏やかに宣言します。
     この宣言が、エゴ(物理的自己)と内なる自己を結ぶ「特使」の役割を果たします。
  • 記録による「翻訳回路」の強化:
     どんなに断片的で無意味に思える内容でも、起きてすぐに夢を記録してください。
     これを続けることで、物理的な脳(迷彩を司る装置)の中に、多次元的な情報を処理するための新しい「翻訳回路」が形成されます。
     記録を積み重ねるほど、迷彩世界と内なる宇宙の間の「橋」は太く、堅牢なものになっていきます。

「価値の成就」を人生のコンパスにする実践 [Session 50]

 私たちの日常は無数の「選択」の連続です。
 セスは、迷彩世界の基準(損得や効率)ではなく、宇宙の根本法則である「価値の成就」を基準にすることの重要性を説きました。
 これは「どうすれば得か」ではなく「どうすれば魂が拡大するか」という視点への転換です。

1. 質的な豊かさをナビゲーターにする

何かの決断に迷った際、社会的な「正解」や「効率」を一旦脇に置きます。

  • 具体例:仕事の選択
     A社:給料は高いが、自分の感性が抑圧され、ただルーチンをこなすだけの仕事。
     B社:収入は不安定だが、自分の独自の表現方法を模索でき、日々新しい発見がある仕事。

     迷彩世界の基準(エゴ)はAを選びますが、価値の成就の基準はBを指し示します。

     なぜならBの選択こそが、あなたの個性を最大限に引き出し、エンティティとしての学習を加速させるからです。

2. エネルギーの共鳴(ワクワクと拡大)を感じる

「価値の成就」に沿った選択を考えたとき、私たちの肉体と精神は微細な信号を発します。

  • 拡大のサイン:
     胸のあたりがふわりと軽くなる、視界が明るくなる、静かなワクワク感や「あ、これだ」という確信が湧く。
  • 縮小のサイン:
     胃が重くなる、呼吸が浅くなる、頭では納得しているのに心が「どんより」する。
     これこそが、あなたのエンティティが「その道は現在のあなたには適していない」と告げている、注意を促すためのサインです。
     この不快感は、本来の自分から逸れているという大切な「通知」なのです。

3. 「小さな選択」から始める具体例

 人生を揺るがす大事件だけでなく、日常の些細な行動でこのコンパスを使ってみましょう。

  • 例:休日の過ごし方 「掃除をしなきゃ(義務・迷彩の秩序)」vs「今は散歩をして光を感じたい(自発的な喜び・価値の成就)」。 後者を選んだとき、散歩中に出会った光景から重要なインスピレーションを得たり、帰宅後に掃除が驚くほど短時間で終わったりすることがあります。コンパスに従うことで不必要な「努力(迷彩への抵抗)」が消え、人生がスムーズな流れ(シンクロニシティ)に乗り始めるのです。

5. まとめ:私たちは宇宙の共同創造主であり、自らの意識を通じて未知の領域を切り拓く存在である [Session 43-85]

 全3回にわたる『セスブック 初期SESSION 第2巻』の解説も、いよいよ幕を閉じます。

 私たちが学んだ最大の真理は、「あなたは、あなたが物理的に見えている以上の存在である」ということです。
 物理的なトラブル、病気、人間関係の悩み……。
 それらはすべて、迷彩の舞台で演じられているドラマの一幕に過ぎません。
 その舞台裏では、あなたのエンティティが、そこで数兆の細胞たちが、あなたの「価値の成就」のために絶え間なく協力し、愛を送り続けています。

 迷彩の向こう側にある「広々とした現在」に意識を向け、内なる感覚を信頼してください。
 あなたが自分の創造性を認め、一歩踏み出すとき、宇宙全体がその自発的な行動に呼応して、新しい現実(迷彩)を編み上げ始めます。

参考・引用情報源:

  • [参考: 書籍『The Early Sessions: Book 2 of The Seth Material』 Jane Roberts著 / Robert F. Butts記録]
  • [参考: セス・ネットワーク・インターナショナル 公式サイト]
  • [参考: カール・G・ユング著『分析心理学』]
よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
目次
閉じる