ラー文書 第1巻 補足記事:失われた惑星マルデクとアトランティスの叡智

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 これまでの3部作の記事で、『ラー文書』が示す宇宙の基本法則、魂の役割、そして個人の変容について探求してきました。
 しかし、ラーが語る物語は、哲学的な概念に留まりません。
 彼らは、私たちが知る歴史のはるか以前に、この太陽系で繰り広げられた壮大な魂のドラマについても語っています。
 
 この記事は、本編では触れられなかった地球と太陽系の失われた古代史に焦点を当てた、深掘り補足記事です。

  • かつて火星と木星の間に存在し、自らの手で破壊されてしまった第五惑星「マルデク」の悲劇
  • 大気を失い、死の星となった火星文明の過去
  • 伝説として語り継がれる、高度なテクノロジーと霊性を持ったアトランティスムーの文明、そしてその崩壊の真相。

 これらの物語は、単なる空想科学小説ではありません。
 ラーによれば、これらはすべて「一なるものの法則」と「自由意志の法則」が、実際にどのように作用するかを示す、宇宙的なスケールでの実例なのです。
 そして驚くべきことに、これらの古代文明の魂の多くが、今この地球に私たちとして転生しているとラーは示唆します。

 この記事を読むことで、地球という惑星が、なぜこれほどまでに多様な葛藤と可能性に満ちているのか、その深い理由の一端に触れることができます。

 本ブログの内容をラジオ形式の音声化したものです。
 文章を読む時間がない時や、リラックスしながら内容を深く味わいたい時などにご活用いただければ幸いです。

目次

太陽系に刻まれたカルマの記憶

 ラーが語る古代史は、地球だけに留まりません。私たちの太陽系そのものが、壮大な魂の学びの舞台であり、過去の文明が残したエネルギー的な痕跡、すなわちカルマが刻まれているのです。

 私たちの太陽系には、かつて火星と木星の軌道の間に、もう一つの惑星が存在したとラーは語ります。
 その名はマルデク
 そこには、現在の私たちと同じ第三密度のヒューマノイド型生命体による、活発な文明が栄えていました。

 しかし、その文明は深刻な分裂と対立の道を歩みました。
 「他者への奉仕」よりも「自己への奉仕」の傾向が強まり、国家間、民族間の不信と憎悪が増大していったのです。
 彼らの科学技術は急速に進歩しましたが、その霊的な成熟、すなわち「一なるものの法則」への理解は追いつきませんでした。

 そして、ついに悲劇が起こります。

 彼らは、私たちが現在「核兵器」と呼ぶものと同様の、惑星を破壊するほどの威力を持つ兵器を開発し、全面戦争で使用してしまったのです。
 その結果、マルデクは完全に破壊され、粉々に砕け散りました。

「(マルデクの)破壊は、彼らの社会構造の不調和が、彼らのテクノロジーのエネルギーと結びついた結果です。彼らは自らの惑星を破壊し、宇宙の塵と化しました。」ラーの言葉(Session 9.9より抜粋・要約)

引用 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

 ラーによれば、現在、火星と木星の間に広がる小惑星帯(アステロイドベルト)こそが、かつてマルデクが存在した名残なのです。
 惑星を失ったマルデクの魂たちは、その肉体を失い、宇宙空間を彷徨うことになりました。
 彼らの魂は、自らが犯した行為の衝撃によって深く傷つき、混乱し、互いに結びついた「結び目」のような状態になっていたといいます。
 このカルマ的な結び目を解きほぐし、癒やすためには、彼らが再び第三密度の学びをやり直す必要がありました。

 そして、その学びの場として選ばれたのが、私たちの惑星、地球だったのです。
 銀河連合の助けによって、彼らの魂は約50万年前に地球へと転生し始めました。
 マルデクの悲劇は、テクノロジーの進歩が霊的な成長と調和しない時、いかに破滅的な結果を招くかを示す、太陽系史における痛切な教訓として語られています。

  • バシャールの知識との類似点
     同じく高次元存在とされるバシャールも、マルデクの存在と崩壊について言及しています。
     彼もまた、マルデクが核戦争によって破壊されたこと、そしてその魂が地球に転生したことを語っており、ラーの情報と驚くほど一致します。
     さらにバシャールは、この宇宙的な悲劇が地球人類の集合意識に与えた深い影響について、より具体的な心理的側面から解説を加えています。
     彼によれば、マルデクの魂が持ち越した深いトラウマ、つまり自らの故郷を自らの手で破壊してしまったという強烈な罪悪感と喪失感が、地球人類の集合意識の中に「犠牲者意識(Victim Consciousness)」や「無価値観(Unworthiness)」といった、根深いネガティブな信念パターンの源流の一つになっていると指摘します。

 ラーは、火星にもかつて第三密度の文明が存在したと明かしています。
 約7万5000年前、地球で第三密度のサイクルが始まるのと時を同じくして、火星でも魂の学びが活発に行われていました。

 火星の文明は、マルデクほど攻撃的ではありませんでしたが、やはり対立的な性質が強く、調和よりも競争を重んじる傾向がありました。
 彼らのテクノロジーもまた、惑星環境とのバランスを欠いたまま発展しました。
 その結果、彼らは自らの惑星の大気を徐々に破壊し、火星は生命が地表で生きるにはあまりにも希薄な大気しか持たない、不毛の惑星へと変貌してしまったのです。

 惑星の環境が居住不可能になったことで、火星の第三密度サイクルは終わりを告げました。
 そして、そこにいた魂たちは、銀河連合の助けによって、当時まだ若く、生命力に満ちていた地球へと集団で転生することになりました。

 つまり、現在の地球人類の魂の系譜には、もともと地球で進化した魂だけでなく、マルデクから来た魂、そしてこの火星から来た魂が混在しているのです。
 ラーによれば、これらの異なる惑星からの魂の流入が、地球文明の多様性と、同時に根深い対立の原因の一つにもなっていると示唆しています。

  • バシャールの知識との類似点
     バシャールもまた、ラーと同様に火星文明の存在と、環境破壊による大気の喪失がその崩壊の直接的な原因であったことを語っています。
     しかし、バシャールはさらに物理的な側面からの詳細を加えています。
     彼によれば、火星の魂のすべてが地球に転生したわけではなく、一部は地下都市を建設して生き延び、また一部は他の星系へと移住しました。
     そして、地球へと関わることを選んだグループは、当時まだ進化の初期段階にあった地球の霊長類に対して、自らの魂が転生するための「受け皿」としてより適した肉体となるよう、遺伝子的な介入を行ったとされています。

地球に沈んだ叡智の遺産

 地球上にもまた、私たちの想像を絶するほどの高度な文明が存在し、そして消えていきました。
 ラーは、それらの文明が残した叡智と、その崩壊の原因について詳しく語ります。

 地球上で最も有名で、謎に満ちた伝説の大陸、アトランティスについても、ラーは詳細に語っています。

 ラーによれば、アトランティス文明は、その前に太平洋に存在したムー(レムリア)大陸の文明から派生したものです。
 約5万3000年前に栄えたムーは、非常に霊的で、自然と調和した牧歌的な社会であったのに対し、アトランティスはより知的で、科学技術を発展させる道を選びました。

 アトランティスのテクノロジーの中心にあったのは、クリスタルの活用です。
 彼らは、巨大なクリスタルを用いて宇宙からのエネルギーを集積し、それを動力源として利用するだけでなく、ヒーリング、テレポーテーション、さらには個人の霊的能力の開発など、驚くほど多岐にわたる目的に応用していました。

 しかし、アトランティスの社会もまた、徐々に二つの派閥に分かれていきました。

  • 「一なるものの法則」を信奉する者たち:
     クリスタルの力を、人々の癒やしと霊的成長のために使おうとする、ポジティブな道(他者への奉仕)を選ぶグループ。
  • 「ベリアル(Belial)」と呼ばれる者たち:
     クリスタルの力を、支配、権力、そして兵器として利用しようとする、ネガティブな道(自己への奉仕)を選ぶグループ。

  両者の対立は激化し、ついにベリアルのグループは、クリスタルのエネルギーを軍事目的に乱用し始めました。
  その結果、惑星のエネルギーバランスが深刻に崩れ、地球の地殻に大きな変動を引き起こしてしまいます。

「彼らはクリスタルの力を戦争のために用いました。その結果、惑星の不均衡が大きくなり…大陸の一部が海の下へと再配置されたのです。」 ラーの言葉(Session 10.16より抜粋・要約)

 ラーによれば、アトランティスは約1万1000年前に起こった最終的な大災害によって、完全に海中に沈没しました。 
 この崩壊は、高度な知識と力が、霊的な叡智と倫理観を伴わない時に、いかに自己破壊的な結果を招くかという、マルデクと火星同様の教訓を私たちに伝えています。アトランティスの伝説は、単なる神話ではなく、私たちの集合的無意識に刻まれた、魂の記憶の断片なのかもしれません。

  • バシャールの知識との類似点
     バシャールもアトランティスについて頻繁に語り、その内容はラーと驚くほど一致しています。
     彼もまた、クリスタルを動力源とする高度なテクノロジー、遺伝子工学、そして霊性とテクノロジーのバランスを失ったことによる自己破壊という末路を語ります。
     バシャールはレムリアを「精神的・調和的」な右脳的文明アトランティスを「技術的・思考的」な左脳的文明として対比させています。
     そして、アトランティスの崩壊は、この左脳的な側面、すなわち「すべてをコントロールしようとする信念体系」が暴走した結果であると指摘します。
     これはラーの言う「自己への奉仕」の道の極端な現れと見事に符合すると同時に、その崩壊の記憶が、現代に生きる私たちの「右脳(直感・霊性)と左脳(論理・技術)の統合」という魂のテーマに深く影響を与えている、という視点を提供してくれます。
出典 https://tplant848.com/blog/ai-found-new-nazca-Lines

 アトランティスの崩壊後も、銀河連合とラーは、地球人類への奉仕を諦めませんでした。
 彼らは、アトランティスやエジプトでの直接的な介入が歪曲を招いたという反省から、より穏やかで間接的な方法で人々を助けようと試みます。
 その舞台の一つが、南米大陸でした。

 ラーは、アンデス山脈の地下深くに、彼らの集合意識の力、すなわち「思考」によって、物質的な構造物を持つ都市を築いたと語ります。
 これは人々が住むための都市ではなく、地球のエネルギーグリッドを安定させ、霊的な光を放射するための、いわば**「エネルギー的な神殿」**でした。
 その中心には、アトランティスで用いられていたものと同様の、巨大で強力なクリスタルが設置されました。

 そして、その場所から、ラーたちは地上の人々に向けて、癒やしと調和のエネルギーを送り続け、また感受性の鋭い個人の夢やビジョンを通じて、霊的な導きを与えようと試みたのです。

 この微細でありながらもパワフルなラーの存在を、当時の南米の先住民たちは、その純粋な感性で感じ取っていました。
 彼らは、空に時折現れるラーの乗り物(UFO)を、物理的な乗り物としてではなく、「偉大なる霊(グレート・スピリット)」の顕現、あるいは「星の祖先」の訪れとして、神聖な存在として崇めました。
 彼らは、ラーとのコンタクトを、支配やテクノロジーの供与を求めるためではなく、純粋に霊的な繋がりと導きを求めて試みたのです。

「(ナスカの地上絵は)あなた方の言う『神々』への愛と畏敬の念から創られました。それは、我々の乗り物が着陸し、我々があなた方のように二本の足で歩く姿を見たい、という願いの現れです。」 ラーの言葉(Session 22.10より抜粋・要約)

 ラーによれば、有名なナスカの地上絵は、UFOの滑走路といった実用的な目的のためではなく、当時の人々がラーに対して捧げた、巨大な祈りのシンボルだったのです。
 彼らは、ハチドリやサルといった自らの文化にとって神聖なシンボルを大地に刻むことで、**「私たちはあなた方を心から歓迎します。あなた方のように、愛と光の中を歩む、調和した存在になりたいのです」**という、魂からのメッセージを宇宙に向けて発信しました。
 それは、大地そのものを祭壇とした、壮大なスケールの奉仕とコミュニケーションの試みでした。

 このエピソードは、古代の人々が、現代の私たちが失ってしまったかもしれない、宇宙との深いつながりと、目に見えない存在への純粋な畏敬の念を持っていたことを教えてくれます。

  • バシャールの知識との類似点
     バシャールはナスカの地上絵について、地球のエネルギーグリッド(レイライン)上のポイントを示しており、異なる宇宙文明が利用する「空港の滑走路のマーカーのようなもの」であると述べています。
     これは、ラーが語る「人々の祈り」という霊的な側面とは異なる、より機能的な側面からの解説です

     しかし、両者は矛盾するものではありません。
     ナスカの地が強力なエネルギーポイントであるからこそ、銀河連合の存在がそこに引き寄せられ、それを見た人々が祈りのシンボルを刻んだ、と解釈することも可能です。
     二つの情報は、同じ現象の異なる側面を照らし出しているのかもしれません。

 これらの失われた古代史の物語は、私たち人類の魂が、幾多の失敗と再生を繰り返しながら、壮大な進化の旅を続けてきたことを示しています。
 そして、その旅は今、この地球という舞台で、私たち一人ひとりの選択を通して、クライマックスを迎えようとしているのです。

 ブログを読んでさらに見識を深めたいと思ったら、ぜひこちらの本を手に取ってみてください。
 日本語訳が出版されています。

「The Law of One・ラー文書」の資料の本拠地である L/L Research のウェブサイトです。
 すべて英語表記となっています。

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