セス・マテリアルの要約と解説(前編):「私」とは誰か? セスが明かす意識の地図

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 あなたは『自分』とは、いったい何者だと考えていますか?

 私たちは普段、自分のことを名前や職業、家族の中での役割といったラベルで認識しています。
 社会生活を送る上で、それらは確かに「私」の一部を表しているかもしれません。
 しかし、ふとした瞬間に、心の奥底からこんな声が聞こえてくることはないでしょうか?

 「これだけが、本当の『私』なのだろうか?」 「もっと広大で、深遠な何かが、自分の中に眠っているのではないか?」

 もしあなたが、こうした自己存在の根源的な問いに心を揺さぶられ、その答えを探し求めているのなら、 
 この記事はまさに、その探求の旅への特別な招待状となるでしょう。

 これから始まるこの旅では、20世紀後半、アメリカの作家ジェーン・ロバーツというチャネルを通じて語られた、驚くべきメッセージの数々――『セス・マテリアル』の世界へと足を踏み入れていきます。
 セスとは、肉体を持たない高次元の意識存在であり、私たち人間や宇宙、そして「現実」そのものについて、深遠かつ実践的な洞察を伝えてくれました。

 セスが私たちに示すのは、日常的な自己認識や、物質世界という限定的な枠組みを遥かに超えた、「私」という存在の、壮大で多次元的な「意識の地図」です。
 それは、あなたがまだ気づいていない、内なる無限の可能性と、真の自己への扉を開く鍵となるかもしれません。

セス・マテリアル要約と解説前編と後編の日本語音声です。
NotebookLMで日本語音声化の声を少し変更しています。良かったら聞いてみてください。
より理解が深まると思います。
目次

謎多き存在「セス」との出会い

平凡な日常から非凡な体験へ:ジェーン・ロバーツの転機

セスの学びのセンターから出典
生前のジェーン・ロバーツ
出典 セスの学びのセンター

 『セス・マテリアル』の物語は、1963年、ニューヨーク州エルマイラに住む作家ジェーン・ロバーツと、その夫である画家のロバート・バッツの日常から始まります。
 当初、ジェーンは詩作に行き詰まりを感じており、新たなインスピレーションを求めて超常現象に関する本を執筆しようと考えました。
 そのリサーチの一環として、夫ロバートと共にウィジャ盤(文字盤)を使い、交霊実験を試みたのです。

 最初は半信半疑だった二人ですが、ウィジャ盤は驚くほど雄弁にメッセージを綴り始めました。
 そしてある晩、「フランク・ウォルター」と名乗る存在を経て、「セス」と名乗る、よりパワフルで知的な意識存在がコミュニケーションをとってきたのです。
 やがてジェーンはウィジャ盤を必要とせず、トランス状態に入り、セスの言葉を直接口述するようになります。
 ロバートはそのセッションを詳細に記録し、それが後に『セス・マテリアル』として知られる膨大な記録群となっていきました。

出典 セスの学びセンター

セスとは何者か? – 「エネルギー人格エッセンス」という概念

 セスは自身を特定の時代や場所に属する人間ではなく、「エネルギー人格エッセンス(energy personality essence)」であると説明しました。
 これは、肉体という形を持たず、意識そのものとして存在し、もはや物理的な生と死のサイクルを超越した存在、と理解できるでしょう。
 セスは、人間存在、宇宙の構造、現実の本質、そして私たちの内なる能力について、膨大で深遠な知識を、ジェーンを通じて語り続けたのです。

(補足考察)バシャールの視点:
 セスの言う「エネルギー人格エッセンス」という概念は、他の高次元存在やガイドと呼ばれる存在の説明とも共通点が見られます。
 例えば、バシャールも自身を「時空を超えた非物質的な意識」「エササニ文明の集合意識の特定の反映」として説明しています。
 彼らが私たちとコミュニケーションをとる際、チャネラー(ジェーンのような媒介者)の意識や周波数に波長を合わせる、あるいはチャネラーが自身の周波数を引き上げることで、情報のダウンロードや対話が可能になると考えられます。
 セスやバシャールのような存在は、私たちが普段認識している3次元的な現実を超えた、より広大な意識の領域が存在することを示唆しています。

あなたの世界観が変わる? セスが示す「意識の地図」

根源にあるのは「意識」- 物質世界の見方を変える

 セスが繰り返し語る、最も根源的なメッセージの一つは、「意識が現実を創り出す」ということです。
 私たちが普段「確かな現実」だと感じているこの物質世界は、実は意識という、より根源的なエネルギーが形をとったものに過ぎない、とセスは言います。

 「意識が先、物質は後」なのです。

 これは、私たちの常識的な世界観を根底から覆す考え方かもしれません。
 私たちは通常、まず物質的な世界があり、その中に「私」という意識が存在すると考えがちです。
 しかしセスは、その逆が真実だと示唆します。
 あなたの内なる意識こそが、あなたの体験する世界の設計者であり、建設者なのです。

(補足考察)バシャールの視点:
 このセスの教えは、バシャールが語る「現実はあなたの意識の反映である」という概念と強く共鳴します。
 バシャールは、物質世界はある種の「幻想」あるいは「夢」のようなものであり、意識こそが唯一の実在であると説明します。
 彼は、物理的な現実は、意識が特定の周波数帯で自らを体験するために創り出した「投影」のようなものだと表現することもあります。
 科学の世界でも、量子物理学における観測者効果(観測者の意識が素粒子の振る舞いに影響を与える現象)などが、意識と物質の関係性を示唆するものとして議論されており、セスの言葉は形而上学的な洞察であると同時に、最先端の科学とも響き合う部分があると言えます。

「私」は一人じゃない? – 多層的な自己構造

多次元的自己

 では、その現実を創り出す「意識」としての「私」とは、一体どのような存在なのでしょうか?
  セスによれば、「私」とは、私たちが普段「自分」だと思っている日常的な意識(自我)だけではありません。
 それは氷山の一角に過ぎず、その水面下には、はるかに広大でパワフルな「内なる自己(inner self)」や、さらに根源的な意識の領域が広がっていると言います。

 セスは、私たちの存在が多層的・多次元的であることを強調します。
 日常的な意識は、その広大な自己全体の一部が、この物質次元での体験に焦点を合わせている状態に過ぎないのです。

(補足考察)バシャールの視点:
セスの言う多層的な自己構造は、バシャールが提示するモデルと比較すると、より具体的に理解しやすくなるかもしれません。バシャールは、私たちの意識を大きく3つのレベルに分けて説明します。

  • フィジカルマインド(Physical Mind):
     日常的な思考や感情、五感を通じて物質世界を体験する部分。いわゆる「自我」。
  • ハイアーマインド(Higher Mind):
     より高い視点を持つ、非物質的な側面。人生の青写真や魂の目的を知っており、直感やインスピレーション、ワクワクする感情を通じてフィジカルマインドを導こうとする。セスの言う「内なる自己」に近い概念と言えるでしょう。
  • 魂(Soul):
     さらに根源的な、個としての意識の核。
     オール・ザット・イズ(すべてなるもの)の反映であり、様々な経験を通じて自己を拡大していく存在。

 バシャールによれば、フィジカルマインド(自我)は、ハイアーマインドからの導き(直感やワクワク)を受け取り、信頼し、行動することで、最もスムーズで喜びに満ちた人生を歩むことができると言います。
 セスの言う「内なる自己」との繋がりを深めることが、いかに重要であるかを示唆しています。

時間と空間を超えた「私」- 「今ここ」に存在するすべて

さらにセスは、時間と空間に対する私たちの一般的な認識にも疑問を投げかけます。時間は過去から未来へと直線的に流れるものではなく、空間も固定された広がりではない、と言うのです。セスによれば、すべての時間、すべての可能性は、「今この瞬間」に同時に存在しているのです。

これは、私たちの意識が「今」という一点に焦点を合わせることで、特定の時間や空間を体験しているに過ぎない、という考え方です。つまり、「私」という意識は、本質的には時間や空間の制約を超えた存在である、ということです。

(補足考察)バシャールの視点:
このセスの時間・空間論は、バシャールの中心的な教えである「すべては今、ここに存在する(Everything exists here and now)」と完全に一致します。バシャールは、過去や未来というものは、現在の意識状態からアクセス可能な異なる「今」のバリエーション(並行現実)に過ぎない、と説明します。時間や空間は、私たちがこの物質次元で経験を整理し、順序立てて理解するための便利な「幻想」あるいは「ツール」のようなものなのです。この理解は、後編で触れる「現実創造」や「並行現実」の概念を理解する上で、非常に重要な鍵となります。

意識は身体(からだ)を超える – 体外離脱という体験

死後のプロセス 体外離脱

ジェーン・ロバーツ自身の驚くべき体験

 セス・マテリアルの中には、ジェーン自身が体験したとされる、驚くべき意識の冒険が数多く記録されています。
 その中でも特に印象的なのが、体外離脱(Out-of-Body Experience, OBE)に関する記述です。

 ジェーンは、セスのセッション中だけでなく、日常生活の中でも、自身の意識が肉体から離れ、部屋の中を浮遊したり、遠くの場所の情景を知覚したりといった体験を報告しています。
 彼女は、これらの体験を通じて、意識が決して肉体という物理的な器に閉じ込められているわけではないことを、身をもって学んでいきました。

体外離脱が示す「意識」の可能性

 セスは、体外離脱は決して特殊な能力や現象ではなく、意識が本来持っている自由度と柔軟性を示す一例であると語ります。
 意識は、その焦点(アテンション)をどこに向けるかによって、様々な現実を知覚し、体験することができるのです。
 肉体という焦点から一時的に離れることで、非物質的な領域や、通常ではアクセスできない情報に触れることも可能になる、とセスは示唆します。

まとめ:壮大な「私」の地図の入り口へ

 セス・マテリアルの前編となるこの記事では、「私」とは誰か?という根源的な問いに対する、セスの驚くべき視点を探求してきました。

 セスが示す「意識の地図」によれば、私たちは単なる肉体や、日々の思考や感情に限定される存在ではありません。その奥には、

  • 物質世界を創り出す、根源的な「意識」としての側面
  • 日常意識を超えた、広大で多層的な「内なる自己」
  • 時間や空間の制約を受けない、自由な意識としての本質

といった、想像を絶するほど広大でパワフルな可能性が秘められているのです。

 セスとの出会い、意識こそが現実の基盤であるという視点、そして体外離脱が示す意識の自由度…。
 これらはすべて、私たちが自分自身を、そして世界を、まったく新しい視点から見つめ直すための重要なヒントを与えてくれます。

 後編では、いよいよ核心へと迫ります。
 このパワフルな「意識」が、どのようにして私たちの「現実」を具体的に創り出していくのか?
 私たちの思考や信念は、体験する世界にどう影響を与えるのか? そして、望む現実を自らの手で創造していくための、セスからの実践的なヒントとは?
 セスと共に歩む「創造の旅」へ <(_ _)>

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