セスブック7『健康への道』の要約と解説(後編):”病気の被害者”から”健康の創造主”へ、人生の主導権を取り戻す

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 前編では、高次元存在セスが明かす「病気の真実」について探求しました。
 病気とは、決して外部からやってくる敵ではなく、私たち自身の内なる信念や意志の葛藤が、身体というスクリーンに映し出されたメッセージであること。

 しかし、もし私たちが自ら不調を創り出しているのなら、それを癒し、健康を再創造する力もまた、間違いなく私たち自身の内に秘められているはずです。

 後編となるこの記事では、セスが示すさらに深遠な叡智へと分け入っていきます。
 私たちに本来備わっている偉大な自己治癒力を目覚めさせ、不調の原因となったネガティブな信念を具体的にどう書き換えていけばよいのか。
 そして、人生における喜びや遊び心、自発性といった根源的な生命エネルギーを、いかにして取り戻すのか。

 これは単なる精神論ではありません。チャネラーのジェーン・ロバーツが、病の床から紡ぎ出した魂の言葉に導かれ、真の健康への道を歩み始めるための、実践的なガイドです。

本記事のラジオ形式の音声版をご用意いたしました。
文章を読む時間がない時や、リラックスしながら内容を深く味わいたい時などにご活用いただければ幸いです。

目次

力の源泉は「今、この瞬間」にある:信念を書き換える第一歩

 私たちは、不調の原因を探る際、つい過去の出来事ばかりに目を向けてしまいます。

 「あの時の無理がたたった」「幼少期のトラウマが原因だ」と。

 しかしセスは、過去は変えられないものではなく、現在の信念を通して常に再創造されていると語ります。
 つまり、真の力の源泉は、過去でも未来でもなく、**「今、この瞬間」**にこそあるのです。

力のポイントは現在にあります。

―セス

 この理解は、私たちを過去の呪縛から解放します。
 なぜなら、現在の瞬間に意識を集中し、そこで新しい選択をすることで、過去の意味合いすらも変容させることができるからです。
 健康を取り戻すための最初のステップは、この「力のポイント」に立ち、自分の内なる信念の設計図を意識的に見直すことから始まります。

 では、どのようにして無意識の領域に隠された信念を見つけ出せばよいのでしょうか。
 セスは、複雑な精神分析ではなく、ごくシンプルな内省を勧めます。ここでは、そのための具体的な方法をいくつかご紹介します。

  1. 感情を手がかりにする:
     感情は、信念がエネルギーとして現れたものです。
     特に、不安、怒り、無力感、嫉妬といったネガティブな感情が湧き上がってきたときは、信念を見つけ出す絶好のチャンスです。
     それをただ不快なものとして退けるのではなく、「この感情の下には、どんな考え(信念)があるのだろう?」と、探偵のように自問してみてください。
    • 例:
        仕事での小さなミスに過度に落ち込み、何日も引きずってしまう場合。その感情の奥には「私は完璧でなければ価値がない」「一つの失敗は、自分の全人格の失敗を意味する」という、完璧主義に根差した信念が隠れているかもしれません。
    • 例:
       他人の成功を素直に喜べず、嫉妬心が湧いてくる場合。「世の中の豊かさには限りがある(誰かが得をすれば自分は損をする)」「自分は成功するに値しない」といった信念が、その感情を生み出している可能性があります。
  2. 口癖や思考パターンに注意する:
     「どうせ私なんて」「世の中そんなに甘くない」「いつもこうなる」「お金がないから無理」といった口癖は、あなたが無意識に唱え続けている呪文のようなものです。
     それはあなたの信念体系を雄弁に物語っており、その言葉通りの現実を強化し続けます。
    • 実践:
       一週間、自分がどんな言葉を使い、どんな思考を繰り返しているかを観察し、ノートに書き出してみましょう。
       客観的に眺めることで、自分がどのような「呪文」に縛られているかに気づくはずです。
       そして、「お金がないから無理」という言葉が浮かんだら、意識的に「どうすればそれを実現できるだろう?」という、可能性を開く言葉に置き換えてみるのです。
  3. 「もし〜だったら、どうする?」と問いかける:
     この魔法の質問は、あなたの思考を制限している枠(信念)を一時的に取り払い、魂の本当の望みを明らかにしてくれます。

     「もし、この病気が完全に治ったら、まず何をしたい?」
     「もし、お金の心配が一切なかったら、どんな人生を選ぶ?」
     「もし、誰からも批判されないとしたら、何を表現したい?」
    • 例:
       「もし病気が治ったら世界中を旅したい。でも、そんなことをしたら家族に迷惑がかかるし、周りから自分勝手だと思われるだろう」という答えが出たとします。
       ここから浮かび上がるのは、「自分の欲求を追求することは、他者への迷惑であり、非難されるべきことだ」「私は家族を優先すべきであり、自分の喜びは二の次だ」といった、自己犠牲に繋がる信念です。
       この信念こそが、自由な行動を妨げ、エネルギーを内側に滞らせる原因となっているのかもしれません。
  4. 人生で繰り返されるパターンを観察する:
     なぜかいつも同じようなタイプの人と恋愛関係になり、同じような結末を迎える。職場を変えても、必ず同じような人間関係の問題に直面する。
     これらのパターンは、偶然ではありません。
     あなたの内なる信念が、同じような現実を引き寄せているのです。
     「私は愛されない存在だ」
     「私はいつも利用される」
    といった信念が、そのパターンの脚本を書いているのかもしれません。
  5. 夢を分析する:
     セスは、夢が内なる自己からの最も直接的なコミュニケーションであると強調します。
     夢は、日中の意識が作り出す防御壁を通り抜け、抑圧された感情や隠された信念を象徴的な形で映し出します。
    • 実践:
       枕元にノートを置き、目覚めたらすぐに夢の内容を書き留める習慣をつけましょう。
       登場人物、場所、感情、シンボルなどを記録します。特に、繰り返し見る夢や、強い感情を伴う夢には重要なメッセージが隠されています。
       例えば、何かに追われる夢は、「人生のある側面から逃げている」という現実を反映しており、その背後には「自分にはそれに対処する力がない」という信念があるかもしれません。
  6. 身体の感覚に耳を澄ます:
     身体は嘘をつきません。
     特定の状況や人物、話題に触れたときに身体がどのように反応するかを観察することは、信念を発見する強力な手がかりとなります。
    • 例:
       上司に意見を言おうとすると、喉が詰まったり、胃がキリキリ痛んだりする場合。
       これは、「権威者に逆らうべきではない」「自分の意見は重要ではない」といった信念が、身体的な反応として現れている可能性があります。
       身体の反応は、あなたが意識するよりも先に、内なる信念を察知しているのです。
  7. 他者への反応を鏡とする(投影):
      心理学で「投影」と呼ばれるように、私たちが他人に対して抱く強い感情(特に、過度な批判や称賛)は、自分自身の認めたくない、あるいは気づいていない側面を映し出していることがよくあります。
    • 例:
       いつも注目を集めようとする人に対して、強い嫌悪感を抱く場合。
       それは、あなた自身の中に「目立ちたい」という抑圧された欲求があり、同時に「目立つことははしたない、危険だ」という強い信念を持っていることの現れかもしれません。
       他者への反応は、自分自身の内なる葛藤や信念を映し出す貴重な鏡なのです。

 これらの方法で浮かび上がってきた信念は、かつてあなたを何らかの危険(だと感じたもの)から守るために作られた、古い防衛プログラムのようなものです。

 それに気づいたなら、まずはその信念に感謝を伝えましょう。
 「今まで守ってくれてありがとう。でも、もうこの信念は必要ない」と心の中で宣言し、「今、この瞬間」のあなたが、新しい、より生命力にあふれた信念を意識的に選択することが、現実を書き換えるための、最もパワフルな鍵となるのです。

失われた生命の輝きを取り戻す:「自発性」と「遊び心」という処方箋

 セスは、健康の最も重要な要素として**「自発性(Spontaneity)」**を挙げます。
 自発性とは、計画や論理、他者の評価といったものから自由になり、内なる衝動に従って「今、この瞬間」を生きる力です。それは、子供たちが何の疑いもなく遊びに夢中になる、あの生命エネルギーそのものです。

 しかし、私たちは成長するにつれて、この自発性を「危険」で「無責任」なものとして抑圧することを学びます。
 前編で述べたように、「ありのままの自分を表現すると罰せられる」という信念が、私たちの自然なエネルギーの流れを堰き止めてしまうのです。

あなたの感情は、あなたの身体の細胞と同じように、自然で正当なものです。

―セス

健康を取り戻すプロセスとは、この堰き止められた自発性のエネルギーを、再び信頼し、解放していくプロセスに他なりません。

  では、どうすれば自発性を取り戻せるのでしょうか。

  セスが提案するのは、**「遊び心」**を持つことです。
  これは、単なる気晴らしではありません。
  遊び心は、私たちを縛る深刻さや硬直した信念のパターンから解放し、生命エネルギーが自由に流れるためのスペースを作り出す、極めて効果的なヒーリングなのです。

  • 目的のない行動をしてみる:
     私たちの日常は、「〜のために」という目的を持った行動で埋め尽くされています。
     自発性を取り戻すには、あえてこの目的意識から自由になる時間を作ることが重要です。
     散歩に出かけるなら、健康のためでも、目的地に着くためでもなく、ただ歩くことそのものを味わってみる。
     角を曲がった先に何があるかという、純粋な好奇心に身を任せてみる。
     絵を描くなら、傑作を生み出すためではなく、絵の具が混ざり合う様子や、クレヨンが紙の上を滑る感触そのものを楽しんでみる。
     この「無目的」な時間は、結果を出すことに囚われた心を解放し、「今、この瞬間」に存在することの喜びを思い出させてくれます。

  • 子供の頃の好きだったことを思い出す:
     あなたが時間を忘れて夢中になったことは何でしたか?
      粘土遊び、歌、昆虫採集、秘密基地づくり…?
     それをもう一度、大人の分別は脇に置いて、やってみてください。

     重要なのは、その行為そのものよりも、それを行っていた時の「感覚」を思い出すことです。

     そこには、まだ「こうあるべきだ」という社会的な信念に汚染されていない、純粋な喜びと好奇心に満ちた、本来のあなたのエネルギーが眠っています。
     その感覚に再び触れることは、あなたの魂が本当に喜ぶエネルギーの源泉に再接続する、パワフルな方法です。

  • 「〜ねばならない」を手放す:
     「健康のために運動をしなければならない」
     「バランスの取れた食事を摂らねばならない」
     「部屋を綺麗に保たねばならない」
     これらの「〜ねばならない」という義務感は、私たちの行動から喜びを奪い、エネルギーを重くします。
     不調を抱えている時、これらは特に大きなプレッシャーとなり得ます。

     セスは、義務感からではなく、喜びから行動を選択することを勧めます。

     「運動をしなければ」と考える代わりに、「好きな音楽をかけて、体が動きたいように踊ってみようかな」と考えてみる。
     「健康的な食事を」と力む代わりに、「今、体が本当に欲しているものは何だろう?」と問いかけ、その感覚を信頼してみる。
     喜びは、生命エネルギーを活性化させる最高の燃料です。
     義務感から喜びへと動機をシフトさせることで、あなたの行動がもたらすエネルギーの質は全く変わってくるでしょう。

  • あえて「いつもと違うこと」をしてみる:
     私たちの思考や行動は、気づかないうちに固定化されたパターンに陥りがちです。
     いつも同じ道を通勤し、同じ店でランチを買い、同じテレビ番組を見る。
     この慣れ親しんだルーティンは安心感を与えますが、同時に自発性のエネルギーを停滞させます。
     このパターンを意図的に壊してみましょう。
     通勤ルートを変えてみる、普段は絶対に入らないようなお店にふらっと入ってみる、利き手ではない方で歯を磨いてみる。
     このような小さな変化は、脳に新たな刺激を与え、「いつも通り」という自動操縦モードから意識を目覚めさせます。
     それは、新しい可能性に対して心を開き、予期せず喜びや発見を受け入れるための、創造的な訓練なのです。

  • 「完璧」ではなく「不完全さ」を許す:
     自発性を妨げる最大の要因の一つが、「失敗したくない」「うまくやらなければならない」という完璧主義です。

     この恐れが、私たちを新しい挑戦から遠ざけ、安全な殻の中に閉じ込めます。
     この呪縛から逃れるには、意識的に「不完全さ」を自分に許可し、それを楽しむことです。
     お風呂でわざと音程を外して歌ってみる、誰にも見せない落書き帳に「下手な絵」を自由に描いてみる、新しいレシピに挑戦し、たとえ失敗してもそのプロセスを笑い飛ばす。
     完璧である必要がないと知る時、心は解放され、本来の創造性や表現への衝動が、恐れなく流れ出し始めます。

  • 五感を解放し、ただ「感じる」:
      私たちはあまりにも多くの時間を、頭の中で思考を巡らせることに費やしています。
     自発性とは、思考の領域から「今、この瞬間」の身体感覚へと意識を戻すことでもあります。
     そのためには、五感を意識的に使うことが助けになります。
     例えば、一枚の葉を手に取り、その形、葉脈の模様、ざらざらした感触、緑の匂いを、判断を加えることなくただ観察する。
     食事をする時は、テレビを消し、一口ごとの食感や風味をじっくりと味わう。
     目を閉じて、部屋の中を響く様々な音にただ耳を澄ませる。
     このように五感に集中することは、過去の後悔や未来への不安といった思考のループから私たちを解放し、生命が宿る「今」という瞬間に、深く根差させてくれるのです。

 病気とは、多くの場合、深刻になりすぎた心が生み出した産物でもあります。
 私たちは症状を管理し、治療法を調べ、将来を憂い、常に「病気」という現実と闘っています。
 この深刻さは、心身を緊張させ、エネルギーの流れをさらに滞らせます。

 ユーモアと遊び心は、そのガチガチに固まった深刻さに風穴を開け、滞ったエネルギーを再び循環させるための、最も強力で安全な処方箋なのです。
 笑いは、身体の緊張を物理的に解放し、私たちを「病気の被害者」という重苦しい役割から、ほんのひとときでも解放してくれるのです。

あなたの身体は叡智の集合体:偉大な自己治癒力を信頼する

 現代医学は、身体を部品の集合体であるかのように捉えがちです。
 しかしセスは、私たちの身体は、それ自体が意識を持ち、宇宙の叡智と繋がった、驚くべき自己治癒システムであると語ります。

 あなたを構成する一つ一つの細胞は、ただの物質ではありません。
 それぞれが意識を持ち、全体としてのあなたの健康を維持するために、常にコミュニケーションを取り合い、協力し合っています。
 身体は、あなたが意識の上で何を考えていようと、常に健康な状態(ホメオスタシス)に戻ろうとする、根源的な衝動を持っているのです。

 私たちがすべきことは、身体をコントロールしようとすることではなく、その内なる叡智を信頼し、協力関係を築くことです。

  1. 感謝を伝える:
     これは、身体との関係を再構築するための最もシンプルで強力な第一歩です。
     私たちは普段、身体が健康であることを当たり前だと思い、不調になった時だけその存在を意識し、しばしば非難します。
     そうではなく、意識的に身体に感謝を向けてみましょう。
     静かな時間を作り、自分の身体に意識を向け、「心臓よ、私が眠っている間も休まず動いてくれてありがとう」「肺よ、生命に必要な酸素を取り入れてくれてありがとう」「足よ、私を色々な場所に連れて行ってくれてありがとう」と、一つ一つの器官や部位に心から伝えてみてください。

     特に、不調を感じる部分に対しては、敵意や絶望ではなく、「重要なメッセージを伝えようとしてくれてありがとう。あなたの声を聞くよ」という、感謝と愛のエネルギーを送ってみましょう。
     この行為は、身体を「敵」や「問題」としてではなく、「味方」であり「パートナー」として認識し直す、重要なプロセスです。

  2. 症状に耳を傾ける:
     前編で見たように、症状は比喩的なメッセージです。
     それは、内なる自己からの「手紙」のようなものです。
     その手紙を読まずに捨ててしまったり、薬で無理やり黙らせたりするのではなく、その内容を理解しようと努めることが癒しに繋がります。
    • 実践:
       不調を感じる部分に手を当て、静かに問いかけてみましょう。
       「何を伝えようとしているの?」
       「私が気づくべきことは何?」
       「どんな感情を我慢しているの?」と。

       答えはすぐには来ないかもしれません。
       しかし、問い続けることで、ふとした瞬間にインスピレーションや気づきが訪れることがあります。
       例えば、長引く肩こりに対して問いかけた時、「あなたは一人で責任を背負いすぎていますよ」という心の声が聞こえてくるかもしれません。
       そのメッセージを理解しようと努めるだけで、身体の緊張が緩み、症状が和らぐことさえあるのです。

  3. 想像力を活用する:
     セスは、想像力(イマジネーション)が、意識と身体を繋ぐ強力な架け橋であると言います。
     私たちの身体、特に自律神経系は、現実と想像の区別がつきません。
     リラックスした状態を想像すれば、身体は実際にリラックスするのです。
     この性質を、ヒーリングに積極的に活用しましょう。
    • 実践:
       遊び心をもって、自分だけのヒーリングの物語を創り上げてみてください。
       例えば、病んだ細胞を、光り輝く小さなヒーローたちが掃除してくれ、ピカピカの健康な細胞に生まれ変わらせていく様子をイメージする。
       あるいは、体の中を流れるエネルギーを、キラキラと輝く黄金の川として想像し、それが滞っている部分を優しく溶かし、スムーズに流れていく様子を思い描く。
       大切なのは、深刻になるのではなく、子供のように楽しみながら行うことです。
       このような「創造的な空想」は、身体の自己治癒プロセスを力強くサポートし、「良くなるはずがない」というネガティブな信念にポジティブなエネルギーを注ぎ込みます。

  4. 身体の「権利」を認める:
     私たちはしばしば、自分の身体を、意識の命令に従うべき「所有物」のように扱ってしまいます。
     「もっと痩せなさい」「病気になんてなるな」「早く治しなさい」と。

     しかし、身体はそれ自体が意識を持つ存在であり、独自のペースとリズムを持っています。

     身体との和解には、その「権利」を尊重することが不可欠です。
     身体には、疲れたら休む権利、感情を感じる権利、そして、癒しに独自の時間をかける権利があります。

     意識が立てたスケジュール通りに身体が回復しないからといって、身体を責めるのはやめましょう。
     代わりに、「あなたのペースを尊重するよ。あなたが必要なだけ時間をかけていいんだよ」と伝え、身体の自然なプロセスを信頼することが、真の協力関係を築く鍵となります。


  5. 身体的な喜びを許可する:
      多くの人々、特に罪悪感や無価値観の信念を持つ人々は、無意識のうちに身体的な喜びを感じることを自分に禁じています。
     身体との和解とは、身体が感じる純粋な喜びを、自分に許可してあげることでもあります。
     美味しい食事を罪悪感なく味わうこと、温かいお風呂にゆっくりと浸かる心地よさ、肌触りの良い服を着る快適さ、好きな音楽に身を任せる楽しさ。
     これらの行為は、あなたの身体に対して「あなたは喜びを感じる価値がある」「この世界に肉体を持って存在することは素晴らしいことだ」という、最も強力な肯定のメッセージを送ります。
     身体的な喜びを自分に許可することは、生命エネルギーそのものを肯定することであり、心と身体の深いレベルでの統合を促すのです。

 あなたの身体は、あなたを罰するために病気になったのではありません。
 バランスが崩れていることを教え、本来のあなた自身へと立ち返るよう、愛をもって促してくれている、賢明で忠実なパートナーなのです。

まとめ:あなたは自分の現実の創造主である

 セスが『健康への道』を通して一貫して伝えようとしているメッセージは、シンプルかつ深遠です。

 あなたは、無力な被害者ではない。あなたは、自分自身の経験の、そして健康の、パワフルな創造主なのだ、と。

 病気とは、あなたが犯した過ちへの罰ではありません。
 それは、あなたが抱いてきた信念や抑圧してきた感情が、もはやあなたのためには機能しなくなったことを知らせる、魂からのサインです。
 そのメッセージを真摯に受け止め、「今、この瞬間」から新しい信念を選択し、自分自身の内なる力を信頼し始めるとき、癒やしへの道は自ずと開かれます。

 この旅は、一直線ではないかもしれません。
 時には古いパターンに引き戻されそうになることもあるでしょう。
 しかし、そのプロセス全体が、あなたが自分自身をより深く理解し、人生の主導権を完全に取り戻すための、尊い学びの道なのです。

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