スピリチュアルな視点で探る、セスの教えと宇宙と人間の本質

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 「セス」とは、アメリカの作家でありチャネラーであるジェーン・ロバーツが1970年代に「セス」を通じメッセージを伝え始めたことで、一般的に知られるようになりました。

 ジェーン・ロバーツは1972年に『セスは語る』を発表し、以後、セスのメッセージを伝える書籍を多数発表しています。(日本版は3冊のみ)

 『セスは語る』は、セスという存在を通じて、魂や宇宙、神に関する深いテーマを探り、超常現象の本として知られ、世界に大きな影響を与えたスピリチュアルな名著です。

 また、エイブラハムで有名なエスター・ヒックスもセスの影響を受けた人物の一人なのです。

 今回は、そんなセスについての重要なメッセージも含め、まとめてみました。

目次

ジェーン・ロバーツとセス – チャネリングの起源とチャネラーのプロフィール

セスの学びのセンターから出典
生前のジェーン・ロバーツ
出典 セスの学びのセンター

 セスという存在は、シルバーバーチと同じような高次元の霊的存在とみなしている人が多いですが、チャネラーであるジェーン・ロバーツ自身は『エネルギー存在・集合意識体』と呼んでいたようです。

 集合意識体とは、複数の個体が一つのエネルギー体を形成し、その中で一つの個別性を持って活動する存在のことです。

 セスは、このような集合意識体の一部であり、地球上の人々に、より高次元の視点から見た宇宙や存在の真理を伝える使命を持っているとされています。
 
 セスと彼女とのコンタクトのきっかけは、1960年代に偶発的な霊的体験をしたことがきっかけだったとされています。

 その後、ジェーンはこの体験を深く研究するようになり、瞑想や自己催眠によって、自分の内面の深部にアクセスする方法を模索するようになりました。

 そして、1970年になって、彼女は自己催眠中に「セス」という存在が彼女に話しかけてくるようになったと言われています。

 最初は、ジェーン自身がセスのメッセージを紙に書き留める形式でコンタクトを取っていました。

 やがてセスとのトランス状態が深まり、口頭でのコンタクトが可能になったことから、彼女の夫がそのやり取りを録音や文章の書き起こしの記録をするようになりました。

 以後、ジェーンと夫はセスを通じて、霊的な教えや人生の真理についてのメッセージを多くの人に伝えることになりました。

ジェーン・ロバーツの生涯と彼女がセスと接触した経緯

出典 セスの学びセンター

 ジェーン・ロバーツは1929年にニューヨーク州エルマイラで生まれ、1984年にペンシルベニア州エルミラで亡くなりました。(肺の病気のようですが、かなりのヘビースモーカーだったとのことです。セスからもやめるように言われていたそうですが、結局最後までタバコは止められなかったそうです。)

 彼女はセスとのコンタクトを通じてスピリチュアルな教えを伝える著作活動に専念し、多数の著作を発表しました。

 ジェーンは人格分裂症を患っていたことが知られており、セスとのコンタクトを通じて自己発見や成長を遂げたと言われています。

 また、彼女は幼少期から創作活動に興味を持ち、夫のロバート・バッツとともに、広告代理店を経営するなど、多彩な経歴を持っていました。

 1963年に霊的な出来事をきっかけに深いスピリチュアルな探究を始め、セスとのコンタクトを通じて著作活動に専念するようになりました。

 ジェーンの著作はスピリチュアリティや自己啓発、心理学などの分野で多大な影響を与えており、今日でも多くの人々に読まれ続けています。

出典 セスの学びセンター

セスの教え:魂、現実創造、死後の世界

 セスの教えで重要なことは、魂が永遠であるということです。

 これは、肉体が亡くなった後も魂は存続するという意味であり、生きている間に自分自身を発見し、魂の成長を促すことが重要だということを示唆しています。

 また、自分や他者を愛し、肯定的な思考を持ち、ポジティブな行動を起こすことで、よりよい現実を創造できるという考えもセスの教えの重要なポイントです。

 そして、自由な意志やクリエイティブな表現を追求することが幸福につながると話しています。

セスの独特な見解:魂と肉体の関係

 セスは、魂が肉体をまとうという従来の考え方に独自の見解が示されています。

 その見解とは、実は肉体の中に魂が宿っているわけではなく、『魂が肉体をまとう』ということです。

 これは、バシャール等の他の高次元存在も述べていますね。

 私たちの思考や観念が現実を創造する力になっているということも指摘されています。

 実は、宇宙の生命力、創造性、愛という霊性のすべてが、私たちの中に含まれているということでもあります。

 このような見解は、従来の宗教観とは異なり、現代的で科学的な要素も含まれています。

思考が現実を創造する力 – セスの教えと引き寄せの法則

 人間は、自分の思考や観念によって現実を創り出すことができるということを教えてくれます。

 セスは、物質的な現実が全てではなく、宇宙には霊性のある存在が存在し、それらが私たちの思考に反応し、現実を変えていくという考えを持っています。

 この考え方は、現代のスピリチュアルの世界では『引き寄せの法則』として当たり前のように取り上げられていますが、セスはその元祖として知られています。

 また、魂が肉体をまとうという考えに独自の見解を示し、私たちが永遠に生きる魂の存在を示唆する内容も含まれています。

 本書は、世界に衝撃を与えたスピリチュアルな名著であり、セスの教えを学ぶことで、人生を豊かにするための具体的で実践的なテクニックを学ぶことができます。

セスが語る宇宙の心理学と自己探求の価値

内なる宇宙をみつめるイメージ

 セスは、高次元存在であり、魂の仕組みや物質を超えた次元についてわかりやすく丁寧に説いています。

 セスによると、この世界は多重宇宙で構成されており、すべての事象が同時進行で起こっているとされています。

 彼の教えによれば、私たちが思考したことや行動したことも含め、現在起こっている全ての出来事は、過去や未来を含め、全て同時に存在しているとされています。

 この考え方は、現代の量子力学においても取り上げられている多元宇宙論に通じるものがあり、バシャールの主張と似ています。

 しかし、セスは宇宙の真実についても独自の見解を持っています。

 彼によれば、真実は師から師へ、宗教から宗教へと渡り歩くことで得られるものではなく、自己の内なる部分を見据えることによって初めて得られるとされています。

 つまり、セスの教えは、私たち自身が内面を探求し、自己の真実に向き合うことが重要だということを示唆しています。

セスが語る死後の世界について

 セスは、死後の世界についても詳しく説明しています。

 簡単に要約すると、魂は肉体を離れても永遠に生き続け、個別の成長に適した次元で学びを通じて成長を続けると説きます。

 死後の世界では人間の意識レベルによって、そこでの体験が大きく異なることが説かれ、自分自身が永遠に生きる魂であることを自覚するきっかけとなるかもしれないと指摘しています。

 また、魂は次の生まれ変わりや別の次元へと進んでいくことができると言い、霊的な力を用いて自分自身の現実を創造することができるという考えも示しています。

 セスが語る死後の世界は、物理的な現実とは異なり、魂の成長や学びの場であり、死者たちは自分自身が望むような、独自の現実を作り上げることができます。

 多くの人々は現実の物質界よりも自由で、創造的で、力強い存在となるとセスは話しています。

セスが語る、人生を幸福に生きる実践的なアドバイス

 セスの教えでは、人生のあらゆる側面において魂としての成長を促すためのアドバイスがあります。
 その中で特に重要だと思う点をいくつか紹介します。

  1. 自己責任を持つこと

     セスは、自分自身が自分自身の現実を創造する責任を持っていることを強調しています。

     そのため、自己責任を持って自分自身の現実を創造し、自分自身の生活をコントロールすることが大切だということを教えています。
  2. 現在の状況を受け入れること

     現在の状況を受け入れることが成長と変化の基盤となることを説いています。

     過去や未来にこだわることは、自分自身を停滞させることになります。

     セスは、自分自身を完全に受け入れ、自分自身を愛することが重要であると言います。
  3. 感情をコントロールすること

     感情は現実を創造する上で非常に重要だと教えています。

     感情が強いほど、その現実を創造する力が強くなるということです。

     そのため、自分自身の感情をコントロールすることが大切です。

     セスは、ネガティブな感情を感じたときには、その感情を肯定的なものに変える方法を教えています。
  4. 自分自身を信じること

     セスは、自分自身を信じることが非常に重要だと教えています。

     自分自身を信じることで、自分自身の現実を創造する力を高めることができます。

     また、自分自身を信じることで、自分自身に対する自信や自尊心を高めることができます。
  5. 目的や目標を持つこと

     自分自身に目的や目標を持つことが重要だと教えています。

     目的や目標を持つことで、自分自身の人生の方向性を定めることができます。

     また、目的や目標を持つことで、自分自身を成長させることができます。
  6. 食事の重要性

     身体を健康に保つためにバランスの取れた食生活を心がけることが重要だと説かれています。

     また、食事はエネルギー源でもあるため、食べ物の質にも注意を払うことが推奨されています。

     体にとって最も重要なのは、栄養素がバランスよく含まれた自然食品を選ぶことであり、食品に添加された化学物質や人工的なものは避けるべきだと言っています。
  7. 学習の重要性

     自分自身に対する好奇心や探究心を大切にし、自分自身が学びたいと思うことに向き合うことが重要だと説かれています。

     また、学習は単に知識を得るだけではなく、魂の成長にとっても重要であり、学びを通じて自分自身を発見し、自分自身を深めることができます。
  8. 睡眠について

     夢を大切にし、夢に注目することを提唱しています。

     夢は潜在意識とのつながりを持ち、自分自身の問題や潜在的な能力を表現するものとされています。

     また、セスは睡眠は連続して取るのでなく、4時間、3時間という風に2回に分けて睡眠を取ることを推奨しています。

     この方法であると、夢のメッセージを受け取りやすくなると説明してします。


     ちなみに私自身はこの睡眠方法はどうしても合わず、結局一日7・8時間睡眠に戻ってしまいました。

     おそらく人によって違うのだと思います。
  9. 瞑想の重要性

     瞑想は自己認識を深めるために重要な手段の一つとされています。

     瞑想によって、自分自身の内側に向き合い、自分自身を理解し、内なる平和や洞察を得ることができます。

     セスは、著書の中で無理をせず、まずは数分の短時間から始め、徐々に時間を長くしていく方法を推奨しています。

 日本で入手できるセスに関する書籍は、現在3冊が翻訳されていますが、海外で出版されたセスの書籍はさらに5~6冊存在しています。

 これらの書籍が日本語に翻訳される予定は現在のところありませんが、2023年のAI技術の進展により、これらの作品がいずれ日本語に翻訳される可能性が高まっています。

 これは、AI翻訳ツールの使用による自己翻訳や、正式な翻訳版の出版のいずれかの形で実現するかもしれません。

 個人的な見解では、日本語に翻訳された3冊の中で『セス・マテリアル』が最も読みやすいと感じます。

 他の2冊は翻訳がやや複雑で、理解するのが難しいという印象を受けました。

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まとめ スピリチュアルとセスの教えとその影響

 セスは、ジェーン・ロバーツを通じて現れた宇宙的存在であり、魂が肉体をまとうという考えや、思考が現実を創造する力を持っているという考えを提唱しています。

 彼の教えは、宇宙や人間の本質、死後の世界など、スピリチュアルなテーマについて深く掘り下げています。

 セスと他のチャネラーたちは異なる特徴を持っており、シルバーバーチは高次の霊と交信し、バシャールは宇宙的高次の存在と交信し、現代の問題や自己啓発、最新科学に関するメッセージを伝えています。

 それぞれの教えには異なる視点や情報が含まれており、興味がある人は一度読んでみることをオススメします。

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